[デカエリを再現せよ!]
M.F.P.ジャケットのデザイン上の最大の特徴は、そのエリの大きさにあります。
ダブルのライダースは重なりあう前エリが特徴のジャケットなのですが、通常のライダースと比べると、M.F.P.ジャケットのエリは倍以上にもデカイ事がわかります。

このエリの再現の善し悪しがM.F.P.ジャケットの完成度を決める、と言っても過言でない部分であるために、細心の注意をはらいながらデザインを起こし、完成したデザインをもとにパターンナーとも幾度となくセッションをくり返し、エリの大きさや開き具合を設計しました。

M.F.P.ジャケットは、ジャケットの構造としては極めてシンプルなデザインです。サイド部分や脇、後ろにマチのないジャケットです。しかし、このシンプル過ぎる構造がダブルのライダースの常識に反しているため、全体のシルエットをデザインしてゆくことは、とても困難な作業となりました。

普通のライダースには各部に体の運動量を考えたマチがあり 、そのマチを利用して立体的な構造としてゆくのですが、全くマチを持たないM.F.P.ジャケットは‥ 一部のデザインを数ミリ変更するだけで全体のシルエットが変わってしまうのです。
[ショルダーカップの穴を数えろ!]

MADMAXがなぜこれ程までに後の世に影響を与えたのか?

それをこのジャケットで読み解くとすると、それは「肩にカップがあったから」と極言することができます。
このビョウで止められた薄汚れたプラスティックカップ!
これが、近未来バイオレンスSFという映画ジャンルの始まりとしてのイコン(聖像)として後の世に影響を与えたのだと思います。
すこし、このジャケットの解説とは話がズレましたが、それ程にこのカップの意味は大きいと言えます。
今回復刻したジャケットはグースのタイプのものです。 グースのジャケットと他のMFPの隊員達とのジャケットは細部においてデザインが違います。
最大の違いは、白バイ警官(?)であるグースのジャケットには肩とヒジにプロテクションが入っている、ということです。 さらにショルダーカップの形状も異なり、MAXを含めた他の隊員のカップより若干小さめのカップとなっています。
また、グースはバイクスタントにより劇中で転けていますので、ショルダーカップを付け替えたと思われるシーンがあります。左右のカップの大きさが違うのです。それと、カップを止めているビョウの数がシーンにより違います。劇中のアクションによりビョウが弾け飛んだ、とも考えられます。

今回復刻したジャケットでは 、あくまでM.F.P.の衣料開発局から新品を支給されたという設定ですので、一番安定したグースのジャケットの状態をサンプルしています。
カップに関する考察はまだまだ深いものがありますので、また特集としてHPでご紹介いたします。

[グースの着こなし]
M.F.P.ジャケットの写真を見て「何かグースと違うなあ」と思われる強度のグースマニアがおられると思います。
実は、グースの着こなし方が他の隊員と違うために見た目に違った印象を与えるのです。

グースはダブルのエリの右エリをジャケットの中に折り返してジッパーを心持ち上まで上げて着ており、これはグースがライダーである、ということが着こなしからわかるポイントとなっています。
ダブルのライダースを実際にバイクに乗る時に着用してみると、以外に寒い事に気が付きます。襟元が大きく開いているためにそこから大量の空気が入るためです。
グースのようにKZ1000を全開でブン回していますと、襟元から相当な空気が入り込みかなりの寒さを感じるはずです。
オーストラリアとはいえ、レザージャケットを着て通常勤務できる気温ですので、高速走行時にはかなり寒かったであろうと想像できます。

ですので、重傷のグースマニアの方は、同じように右エリをジャケットの中に折り返して着こなしてください。 きっとそこにはグースが居ますよ。


 
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