オージーのスタントマン(スタント ダブル)はアメリカのスタントマン達とは決定的に違う。
アメリカのスタントマン達は綿密な計算の元に、失敗するリスクを排除してスタントに望む。
今回、オーストラリアで出会ったスタント・ダブル達は、みな声をそろえて言った。
「誰もやりたがらないから、オレがやったんだ!」
MADMAXがこれだけのカーアクション映画として後世に名を残しているのは、
こうしたスタント野郎どものチャレンジ精神があったからなのだろう。
BACK 2 THE MAXで出会う事のできたスタント ダブル達を紹介しよう。
George Novak ジョージ・ノバク

第一線のプロフェッショナル

一目見てフィルムの世界に生きる男だと分かる貫禄を持っている。
MADMAX1において、ScuttleとしてM.F.P.隊員を演ずる。
しかし、彼は出会った時、自分の事をスタント・ダブルとしか紹介しなかった。
これは、その後の彼の経歴が、まさしくスタント・ダブルとして成功している証であり、自信であろう。 現在、「STUNTS UNLIMITED PTY LTD」というスタントチームを率い、オーストラリアのスタントマンの第一人者となっている。

Kim Noyce キム・ノイス

傷だらけのバイク野郎

「MADMAX2の困難なバイクスタントシーンの撮影は殆どオレがやった 」
と豪語する、スタント・ダブル、キム・ノイス。
TOPシーンでのウェズのジャンプシーン、ウィリーのシーン、同じスタント・ダブルのガイ・ノリスが一発病院送りになったシーンの共演。数え上げればきりがない。
RWのパンフにキムの当時の姿はいくらでも写っている。それだけ多くのシーンの撮影を行ったのだろう。
彼とは、モーテルの部屋が隣同士の事もあり多くの事を話す事ができた。
RWの撮影には5,6人の日本人が参加していたという事も彼から聞いた。
しかし、彼も度重なるスタントで今はボロボロの体だ。
痛み止めを服用していないと、まともに歩く事さえ困難な体となっていた。
彼こそオージーバイクスタントを体現する伝説の男だろう。
映画STONEからバイクスタントをやっているという彼は、筋金入りのスタント野郎だった。

Dennis Williams デニス・ウィリアムス
NOW PRINTING

陽気なトラッカースタント

デニスはRWの撮影時スタントではなかった。マックトラックを運搬するドライバーだった。
彼は言う。
「マックトラックを持って言った時に聞いたんだ。」
「 このトラックにはギアが22段もあるんだ。誰が運転するんだって、そうしたら、メルが、
『ミニクーパーで駐車も満足にできない俺には無理だ』って言うのさ。」
「そしたらバイロン・ケネディーが『お前やらないかって』おかげで、トラック・スタントなっちまったんだ。おかげで死にかけたぜ!ガハハハ」
全く陽気なオヤジだ。最後のヒューマンガスとの衝突とトラック横転のシーンの撮影はマジで死にかけたらしい。
そのマックトラックから外したオーナメントの銀のブルドッグを見せながら、力説していた。
とても大らかな、いかにもオージーという貫禄たっぷりのオヤジだ。しかしそんなデニスも現役スタント・ダブルなのだ!