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エミルが左手に持っているのがシラトモさん製ミュージックボックスだ。きっと今は彼の宝物になっていることだろう。
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エミルと共に壇上で写真を撮られる。アデレードの新聞社だとか言っていた。しかし、この時は何で自分が写真に撮られなきゃいけないんだと思っていたが、さすがに毎日なので、慣れてしまった。
エミルが乗っているのがウェズバイクでレプリカだそうだ。
いけてる!誰か日本で作るべき。 |
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エミルは野生少年の面影を残したまま、壇上にのぼった。
エミルがRWに出演した時は8才だったそうだ。
その後21年が経過している為、今彼は29才だ。
近年結婚したらしく、奥さんと生まれたばかりの子供を連れてきていた。
私は、彼にミュージックボックス(オルゴール)を手渡してくれと、主催者に言った。
日本のマニアが作っているものなんだと伝えた。
スコットが私の手からミュージックボックスをエミルに渡した。
彼は、ミュージックボックスのハンドルをクルクルとまわすと、
私を壇上に呼んだ。
「RWの撮影の時のミュージックボックスをその後亡くしてしまったんだ。
本当にこれを貰っても良いのかい?」
とても嬉しそうなんてものではなく、本当に心から嬉しそうに何度も私の手を握った。
やはり、彼にとっては、人生を変えた映画だったろうし、その中でもブーメランとミュージックボックスへの思いは語り尽くせないものがあるのだろう。
私は、まだこの時は、始めてそれも世界的大ヒット映画の準主役にそんなに心から感謝されても、どう対応してもいいものかと、何だか複雑な気持ちだった。
おまけにそんな状況を周りのメディアが見ているので、私を捕まえて、エミルと写真を撮る為にあっちに行け、こっちに行けと言い写真を撮りまくっている。
こっちは、始めて目の前にナマ野生少年を見て、一映画ファンとしていくばくかの畏敬を抱きながら、緊張と共に御会いしているというのに、
彼に向かってマッチョな顔をしろとか、平気でメディアの奴は指図してくる。
「オレもこの出合いを感動したいんだ!」
その後エミルとはずっと行動を共にする事になる。帰りのシドニー行きの飛行機まで一緒だったのだ。
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