BACK 2 THE MAX 体験レポート-1
[PROROGUE]
ブロークンヒルから30分程のピナクルの赤い大地。
RWの聖地。
ブロークンヒル。
この地は、オーストラリア、ニュー・サウス・ウェールズ州と南オーストラリア州の州境にあり、銀の産地として栄えて来た街だ。
東西オーストラリアの交通の要所でもあり、長距離バス、飛行機、列車といずれの交通機関でもアクセスは可能だ。

ブロークンヒルは、1981年に公開された1本の映画のロケ地となる。
「The Road Warrior」そうMADMAX2のロケ地となった。
前作MADMAXはメルボルン周辺で撮影され、どこまでも広がる丘陵地帯と雲をたなびく青灰色の空が印象的だった。
しかし、 RWは崩壊し荒廃した世界が舞台だった...
[EPISODE-1] ブロークンヒルへ
オレンジ郡に真夜中到着。GSにて給油する。
今にも雪が降りそうな寒さに震える。
ブロークンヒルの駅前の裏に広がる銀山。
頂上は観光地となっている。
ブロークンヒルの街はクラシックなとても美しい街だ。
 
ブロークンヒルの街はとても美しく、まるで映画のセットのような町並みだ。
街の 背後に露天掘りされた銀山の無骨な築山がまったく不似合いなほど美しい。
しかし、この街を車で5分も走ると、街が終わる。

そこからは、どこまでも続く赤い砂の大地が突然現れる。
舗装路ならまだましだが、ルートによってはすぐオフロードとなる。
ヒューマンガスの一団が地平線の彼方から地響きを上げて現れても一向に不思議でない赤い荒野が眼前に広がる。

ほとんど湿気のないヒリヒリと乾いた空気。
冬でもサングラスがないと強烈な太陽光で目が明けられない成層圏まで見通せそうな紺碧の空。
強い風が吹くと、砂塵を巻き上げ 歩く事さえ困難になる。

オーストラリアの人々はこの地をOUTBACKと呼ぶ 。
まさしく辺境。

シドニーから長距離バスに乗り、極寒の大地を18時間走り抜けて、ブロークンヒルに到着した私は、
徐々に赤く砂漠化する大地を横断しながら、強烈に感じた。

「ここはRWの聖地だ!」

到着した日は、「BACK 2 THE MAX 」のイベント開催の前日だった。
このイベントに招待してくれた、主催者と前日のうちに顔合わせをして、どういった内容のイベントが開催されるか聞いておきたかった。
「何が行われるかも分からずに、そんな遠い所まで行ったのか」と聞かれれば、
そうです、としか答えられない程、情報がなかった。
イベントの主催者、「MADMAX Movies FAQ」のピーターバートン氏、スコットスミス氏、そしてブロークンヒル在住のイアンミッチェル氏と連絡を取り合っていた。
しかし、Eメールでやり取りをしていた時点で、彼等も開催してみないと、どの程度の規模のイベントとなるかは分からないという様子だった。

そんな、か細い情報源しかなかったのだが、オーストラリアのマニア達が、私の活動を認めてくれて、招待してくれたということが最高に嬉しかった。

もしかしたら、映画のキャストやスタッフと出会えるかもしれないという淡い期待もあった。
彼等に私の作ったジャケットをバッジを見せたかったのだ。

10時45分。ブロークンヒルに降り立った。
まだ、街は静かで明日からイベントが行われるという気配を漂わせていなかった。

街の中心にあるインフォメーションセンターに向かい、明日からここでMADMAXのイベントが行われるのか聞いてみた。
案内係の職員は、確かに明日からここでMADMAXのイベントが行われると告げた。
しかし、詳しい内容までは知らないようだった。

職員はシルバートン(SILVERTON)という、ブロークンヒルから25キロ程離れたところでRWが撮影されたと言った。

早速、レンタカーを借りてシルバートンに向かってみる事にした。

人が植林した並木道はすぐに終わり、低木や下草がまばらに生えた、赤い大地を直線道路がどこまでも伸びている。
ところどころ、水を流す為か、わざと道路にくぼみを付けている以外は、どこまでも真っすぐな道を走った。

速度制限は40キロから100キロの間で、細かく指定されている。
直線であれば100キロだ。

道端にカンガルーの死骸がある。それも頻繁に捨てられている。
夜行性のカンガルーは車のヘッドライトめがけて飛んでくるらしい。

こんな砂漠のまん中で夜中にカンガルーにアタックされ、車がスタックでもしたら、街まで帰る事は不可能に思えてくる。

本当にこの道の先に何かがあるのかと、一抹の不安を抱きながら、小一時間程車を走らせた。

すると、シルバートンという看板が左手に見えた。
[EPISODE-2] ルックアウト

マンディマンディの丘から見る360°の眺望。
MMマニアならここに立つだけで、MAX達の息吹を感じる事ができるだろう。

 

この画面左側からインターセプターが現れる。
全く同じだ...感動!
看板と共に、左右に2件程、土産物屋らしき建物が見える。
数台の車が砂漠の丘をのぼっていくのが見えたが、その先に何かあるようには見えなかった。

もうしばらく走ってみることにした。
道がなんとなく丘をのぼっているので、その先が見たかった。

何となく、どこかで見たような景色だ。
感覚的に、この丘を超えると何かありそうな予感がした。

そして、ゆるやかな丘のカーブをのぼり切った途端その予感は適中した。

「あっ!」と思わず叫んだ。

丘を超えた途端360度見渡す限りの大平原が眼前に広がった。
そしてこの道は。

MAXの立っていた丘の頂上ではないか。

この地は、ルックアウト(LOOKOUT)と呼ばれている。
オープニングのシーンの立て札にはLOOK OUTそしてその下にマンディマンディ(MUNDI MUINDI)と書かれている。
オープニングショット。そしてエンディングショットが撮影された場所だ。
さらに、ウェズがウィリーで消えていくのもこの丘だ。
後日知ったのだが、タンクローリーがヒューマンガスと追突し、横転するするシーンもこの丘を下るカーブで撮影されている。

私は、突然のダブルパンチにしばらく呆然と立ち尽くした。
日本にいては絶対に見る事のできない、地球サイズの広大な景色、
そして、まさにここがRWの撮影されたポイントであることを確認したからだ。

偶然か必然か、ブロークンヒルでの最初の発見はRWオープニングショットの撮影場所となった。
 
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